佐藤洋太“鬼門”タイに散る…８回ＴＫＯで王座陥落

　「ＷＢＣ世界Ｓフライ級タイトルマッチ」（３日、シーサケット）

　ボクシングのＷＢＣ世界スーパーフライ級タイトルマッチが３日、タイ・シーサケットのコンムアンスリ・スタジアムで行われ、王者・佐藤洋太（協栄）が、８回１分２３秒ＴＫＯで同級８位・シーサケット・ソールンビサイ（タイ）に敗れ、３度目の防衛に失敗した。

　日本人選手がこれまで１７戦１６敗１分けと一度も世界戦を勝っていなかった“鬼門”タイに佐藤も散った。予想に反してサウスポーのファイタースタイルで出てきたシーサケットに序盤から劣勢。４回終了時での公開採点でも大きくリードを許すと、挽回及ばず、８回にコーナーに詰まり防戦一方となったところでレフェリーが試合を止めた。

　佐藤は２０１２年３月にスリヤン・ソールンビサイ（タイ）を判定で破り王座を奪取。２度の防衛に成功していたが、スリヤンの同門シーサケットの挑戦を退けることができなかった。戦績は３０戦２６勝（１２ＫＯ）３敗１分け。シーサケットは世界初挑戦で王座を獲得。戦績は２３戦１９勝（１８ＫＯ）３敗１分けとなった。