大晦日、内山、細野のＷタイトルマッチ記事

ソリス亡き父にベルトを…練習公開

大みそかに横浜文化体育館でプロボクシングのＷＢＡ世界Ｓフェザー級王座統一戦に挑む暫定王者ホルヘ・ソリス（３２）が２６日、都内のワタナベジムで練習を公開。５月に糖尿病で亡くなった父・アウレリオさん（享年６８）に勝利をささげると誓った。
「モチベーションは高い。コンディションは整っている」。本来なら正規王者・内山高志（３２）との対戦は１月に実現するはずだったが、ソリスが試合直前に気管支肺炎を患ったことで大幅にずれ込んだ。
トレーナーだったアウレリオさんは、的確なアドバイスを送ってくれたという。「墓前にベルトを」とソリス。ちなみに内山は２００５年１１月、父・行男さん（享年５８）をガンで亡くした直後の試合で１回ＴＫＯ勝ちしている。

内山、防衛戦に闘志…ＷＢＡスーパーフェザー級

４度目の防衛を目指す世界ボクシング協会（ＷＢＡ）スーパーフェザー級王者、内山高志（３２）（ワタナベ）が２４日、暫定王者のホルヘ・ソリス（３２）（メキシコ）との王座統一戦（３１日・横浜文化体育館）を前に、東京都内の所属ジムで練習を公開した。
今年１月の防衛戦で右手を痛めた内山には復帰戦となり、「１１か月間、たまったストレス、パワーを相手にぶつけたい」と言う。２ラウンドのスパーリングやミット打ちでは、故障した右手の影響を感じさせない、力強く、切れのあるパンチを繰り出していた。
大みそかの一戦に気合も十分で、「同じ階級にベルトが二つあるのは嫌だ。とにかく勝ちたい」と言い切った。

細野、世界取りへ「がんばっぺ」…ＷＢＡ世界フェザー級戦

◆プロボクシング　ＷＢＡ世界フェザー級タイトルマッチ　王者セレスティノ・カバジェロ―同級８位・細野悟（３１日、横浜文化体育館）　東日本大震災の被災地、福島・いわき市出身の挑戦者・細野が、不屈の「がんばっぺ！」精神を胸に世界を奪取する。

　２階級制覇の怪物王者カバジェロの初防衛戦に挑む細野は２５日、横浜市内の大橋ジムで２回のスパーリングを公開し順調な仕上がりを披露。「バズーカ」の異名を取るＫＯ率７０％以上の強打者は「王者有利の下馬評を、パンチ一発でひっくり返す。どんな状況でも『がんばっぺ！』の気持ちを忘れず感動の試合をしたい」と意気込んだ。実家は福島第１原発から５０キロ圏内。３・１１震災後は両親が体一つで横浜市内の細野のアパートに避難し、約１か月ほど３人で生活。試合当日は地元から約１００人の応援団も駆けつける。

　減量調整に苦しんだ約２年前の１階級下への世界初挑戦とは違い、今回はベストの階級だ。１８０センチと長身で長いリーチを持つ王者の攻略に大橋会長は「２００％勝てる」と絶対の自信だ。最大武器、左ボディーブローを起点にしたＫＯが持ち味で「相打ち気味に繰り出すあのパンチは天性のもの。打てる選手は辰吉丈一郎以外に記憶がない」と大橋会長。「ベルトを持って福島に凱旋したい」と拳を握る細野。大みそかの夜、地元にささげる世界王座を奪取する。

カバジェロが公開練習　３１日、細野が挑戦

　世界ボクシング協会（ＷＢＡ）のダブルタイトルマッチ（３１日、横浜文化体育館）で、フェザー級８位、細野悟（２８）＝大橋＝の挑戦を受ける王者、セレスティノ・カバジェロ（３５）＝パナマ＝が２７日、東京都内で練習を公開した。ミット打ちを９ラウンド行い、「細野の強打は心配していない。エクセレントな試合を見せたい」と自信を示した。

大晦日のＷタイトルマッチに新聞記事